「補聴器って、なんだか目立ちそう」
「周りにどう思われるんだろう」
「年配の人が使うものというイメージがある」
補聴器の使用を考えたとき、こうした不安を感じる方もいるのではないでしょうか。
実は私自身も、補聴器を使い始めた当初は「できるだけ目立たせたくない」と思っていました。
しかし今では、髪型で隠すこともなく、自然体で補聴器を使っています。むしろ、自分らしさの一部として受け入れられるようになりました。
この記事では、補聴器に対する「かっこ悪い」というイメージがどのように変わったのか、実体験を交えながらお話しします。これから補聴器を使おうか悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
※本記事は、筆者自身の補聴器に関する体験や感じたことをもとに書いています。補聴器の種類や選び方については、聴力や生活環境などによって異なります。使用を検討する際は、耳鼻科医や補聴器販売店などに相談しながら、自分に合ったものを選ぶことをおすすめします。
補聴器を隠していた頃の私
私が補聴器を使い始めたのは、自分から必要だと思ったことがきっかけでした。アルバイトをする中で聞き取りづらさを感じる場面が増え、「このままでは不便だ」と思ったのです。
補聴器を使い始めるまでの経緯については、こちらの記事にまとめています。
🔗「大学生で補聴器を使い始めた私の話」
購入したのは、ベージュ色の耳掛け型補聴器。当時すでに小型化は進んでいましたが、近くで見れば補聴器だと分かるサイズでした。
その頃の私は、周囲に積極的に補聴器のことを話すこともなく、できるだけ存在を隠そうとしていました。
- 耳が隠れる髪型にする
- 初対面の人には言わない
今思えば、必要な道具なのに「見られること」を気にしていたのです。
補聴器を使うこと自体には納得していたはずです。
ただ、誰かに「それ、何?」と聞かれたときに説明するのが少し億劫でした。自分の聞こえについて、どう説明すればいいのかも、当時はよく分かっていませんでした。
無意識のうちに、そんな気持ちもあったのかもしれません。
意識が変わった、ある結婚式二次会での出来事
転機は、20代半ばの頃に訪れました。
部活の先輩の結婚式二次会に参加したとき、私はパーティー仕様で髪をアップにしていました。普段より少しおしゃれな服装だったこともあり、髪型も服装に合わせておしゃれにしたくなったのです。
普段は隠していた補聴器が、その日は自然と見えていました。
当時、私が補聴器を使い始めたことを知っている人は、ほとんどいませんでした。
そのため、「何か言われるかな」と少しドキドキしながら過ごしていました。
二次会の最中は特に何事もなかったのですが、帰り際、後輩の男の子が突然こう言いました。
「耳のそれ、オシャレっすね!」
最初は、何を言われたのか分かりませんでした。
私が「補聴器だよ」と伝えると、彼は驚きながらこう続けました。
「イヤリングかと思いました。オシャレっすね!」
その言葉は、私にとって大きな衝撃でした。
「隠さないといけないもの」だと思っていた補聴器が、誰かには「アクセサリー」のように見えていたのです。
それまで私は、補聴器を見られることを恥ずかしく感じていました。けれど、この出来事をきっかけに、「補聴器をつけていることを、そこまで気にしなくてもいいのかもしれない」と思うようになりました。
楽しく、おめでたい雰囲気の中だったからこそ、後輩も素直な気持ちで声をかけてくれたのかもしれません。
それ以来、私も「補聴器を隠さなくてもいいのかもしれない」と少しずつ思えるようになりました。
本当の意味で補聴器を受け入れていくうえで、私の背中を一歩前に押してくれた出来事だったと思います。
補聴器=目立つ、という思い込み
その出来事をきっかけに、私はあることに気づきました。
もしかすると、補聴器を気にしていたのは自分だけだったのではないか、と。
それまで私は、補聴器が見えていたら周囲の人からどう思われるのかを気にしていました。
でも、実際には「補聴器をつけている」と気づかれても、必ずしも悪い印象を持たれるわけではありません。
少なくとも私の場合は、思っていたような反応ではありませんでした。
「目立つから隠さなければ」と考えていたのは、周囲の目を気にするあまり、自分自身で作っていた思い込みだったのかもしれません。
それからは、補聴器を髪型で隠すことを以前ほど気にしなくなりました。
補聴器への抵抗感が、少しずつ薄れていったのです。
補聴器を隠さなくなってから
補聴器に対する考え方が変わってからも、最初から何の抵抗もなく使えるようになったわけではありません。
それでも、以前のように「補聴器が見えないようにしなければ」と考えることは少なくなりました。
髪型を決めるときも、「補聴器が隠れるか」より「自分がしたい髪型か」を考えるようになりました。
また、補聴器を使っていることを聞かれたときも、以前ほど身構えなくなりました。「聞こえにくいから使っているんだよ」と、自分の言葉で説明できるようになったのです。
もちろん、今でも人から見られることを全く気にしないわけではありません。補聴器を使っていることを知らない人の前では、少し緊張することもあります。
それでも、「隠さなければ」という気持ちがなくなっただけで、ずいぶん楽になりました。
補聴器は、私にとって「人に見られたくないもの」から、「聞こえにくさを補ってくれる大切な道具」へと変わっていったのだと思います。
今の補聴器は“選べる”時代
現在の補聴器は、機能だけでなくデザインやカラーの選択肢も広がっています。メーカーや機種によって選べる色は異なりますが、自分の好みに合わせて選べるものもあります。
また、耳の形に合わせて作る「イヤーモールド」にも、色付きやラメ入りなど、デザインを楽しめるものがあります。
私のイメージとしては、歌番組でアーティストが使用しているイヤーモニター(通称イヤモニ)に近い印象です。ステージ上で見ると、それがひとつのファッションアイテムのように感じることもあります。
本当は赤い補聴器が欲しかった話
現在使用している補聴器は2代目で、購入する際には、本当は赤色を選びたいと思っていました。
昔は「できるだけ目立たないものを選びたい」と思っていた私ですが、今では、自分の好きな色やデザインも選んでみたいと思えるようになったのです。
しかし、私が購入した種類にはカラーバリエーションがなく、再びベージュを選ぶことになりました。
次に買い替えるときには、思い切って色付きモデルに挑戦したいと考えています。
そして余裕があれば、イヤーモールドも少しキラキラしたデザインにしてみるのもいいなと思っています。
そのためにも、選べるカラーバリエーションが増えればいいなと思っています。
補聴器を「隠すもの」ではなく、「選ぶ楽しさがあるもの」として考えられるようになったのは、私にとって大きな変化でした。
補聴器をファッションの一部として楽しむという考え方
カラフルな補聴器やイヤーモールドを使っている方を見ると、補聴器を無理に隠さず、自然に身につけている姿が印象に残ります。そして、それがファッションの一部として程よく個性を表現していて、とても素敵に感じます。
メガネを選ぶように、補聴器も「自分に合うもの」を考えて選べたらいいなと思います。
まとめ:補聴器に対する私のイメージは変わった
私自身、補聴器を使い始めた頃は、「できるだけ目立たせたくない」「見られたくない」と思っていました。
でも、結婚式二次会で「オシャレっすね」と言われたことをきっかけに、補聴器に対する見方が少しずつ変わっていきました。
今では、補聴器を髪型で隠すこともなくなり、「聞こえやすくするために必要なもの」として自然に使っています。
さらに、色やデザインを選べる補聴器を見ると、「次はこんなものを使ってみたい」と楽しみを感じることもあります。
補聴器に対してどのような印象を持つかは、人それぞれだと思います。
ただ、以前の私のように「補聴器はかっこ悪い」「目立つから隠さなければ」と思っている方がいたら、私のように考え方が変わることもあると知ってもらえたら嬉しいです。
私もこれから、自分に合った補聴器を楽しみながら選び、より自分らしく使っていきたいと思っています。。

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