前回の記事では「耳マーク」について、その意味や役割、どのような場面で活用されているのかをご紹介しました。耳マークは、聴覚に不安がある方や、聞こえにくさを抱えている方が「配慮が必要であること」を周囲にさりげなく伝えるための大切なサインです。
今回は、その続きとして私自身が持っている「耳マークシール」をどのように活用できるか考えた際に浮かんだ疑問についてお話しします。
それは、
「耳マークシールをマイナンバーカードに貼っても問題ないのだろうか?」
というものです。
実際に役所で確認してみた内容と、調べて分かったことを体験ベースでまとめました。同じ疑問を持っている方の参考になれば幸いです。
役所の窓口で感じた“聞き取りにくさ”
行政手続きの窓口では、住所変更や証明書発行など、重要な個人情報を扱う場面が多くあります。そのため、説明内容を正確に理解することがとても重要です。
しかし近年は、新型コロナウイルス感染対策の影響もあり、現在でも多くの窓口にアクリル板やビニールカーテンが設置されています。さらに職員の方がマスクを着用しているため、声がこもってしまい、聞き取りにくいと感じる場面が少なくありません。
私自身も、説明を聞き返す回数が増えたり、「今の説明は合っていただろうか」と不安になった経験があります。
そのときに思ったのが、
「最初から耳マークが見える場所にあれば、コミュニケーションがスムーズになるのでは?」
ということでした。
耳マークがあることで、職員の方が自然に話し方を調整してくれる可能性があります。大きな声で話す、ゆっくり説明する、筆談を提案するなど、お互いに無理のないやり取りができるきっかけになると感じました。
マイナンバーカードに貼るのが便利だと思った理由
耳マークシールをどこに貼るのが一番実用的か考えたとき、最初に思い浮かんだのがマイナンバーカードでした。
理由はシンプルです。
- 行政手続きの際、必ず提示することが多い
- 本人確認の場面で自然に相手の目に入る
バッグやスマートフォンケースに貼る方法もありますが、状況によっては相手に気づいてもらえないことがあります。その点、マイナンバーカードなら提示と同時に伝えることができます。
そこで私は、カード更新のタイミングで役所の職員さんに直接質問してみました。
役所で確認した結果
窓口で尋ねたところ、職員の方からは次のような回答がありました。
「マイナンバーカードへのシール貼付は、あまりおすすめしていません。」
理由として説明されたのは、カード利用時の機械トラブルの可能性でした。
具体的には、
「コンビニ交付サービスなどでカードを機械に挿入するタイプの場合、シールが引っかかる恐れがある」
という点です。
確かに、カードの厚みが変わることで機械に負担がかかる可能性は考えられます。公的なカードである以上、慎重になるのは当然だと感じました。
ただし同時に、
「磁気部分や読み取り部分を覆わなければ、窓口利用自体は問題ない」
という説明も受けました。
実際のコンビニ端末は“置くだけ”だった!
ここでふと疑問が浮かびました。
「コンビニでの証明書印刷サービスって、本当に“挿入式”なんだろうか?」と。
気になって、主要なコンビニでのマイナンバーカード対応方法を調べてみたところ、結果は次の通りでした。
| コンビニ | 読み取り方法 |
|---|---|
| セブンイレブン | 置き型ICカードリーダー |
| ファミリーマート | 置き型ICカードリーダー |
| ローソン | 置き型ICカードリーダー |
| ナチュラルローソン | 置き型ICカードリーダー |
| ミニストップ | 置き型ICカードリーダー |
調べてみると、すべて「置き型」タイプ。
つまり、カードを差し込むのではなく、所定の場所に“置くだけ”で読み取る仕組みです。
役所の方が心配していたような、シールが原因で挿入口に引っかかるというトラブルは、現状では起きにくいと考えられます。
マイナ保険証として使う場合はどうなのか
マイナンバーカードは、健康保険証として利用する「マイナ保険証」にも対応しています。
医療機関での受付も確認してみると、多くの施設で置き型カードリーダーが導入されています。顔認証やIC読み取りを行う仕組みのため、カードを差し込む必要はありません。
そのため、耳マークシールを貼っていたとしても、現時点では大きな支障が出る可能性は低いと考えられます。
ただし、将来的に機器仕様が変更される可能性はゼロではありません。あくまで「現時点での状況」として判断することが大切です。
まとめ:貼る場合は自己判断と配慮が大切
今回の結論をまとめると次のようになります。
- 役所としてはカードへの貼付は推奨していない
- 理由は機械トラブル防止のため
- ただし磁気部分を避ければ窓口利用は可能
- 現在のコンビニや医療機関は置き型読み取りが主流
つまり、
完全に禁止ではないが、自己責任での判断が必要
という位置づけだと感じました。
私自身は、今後の利用状況を見ながら、安全に配慮しつつ耳マークシールの活用方法を考えていきたいと思っています。
聞こえにくさは外見から分かりにくいため、周囲が気づかないまま会話が進んでしまうことがあります。その結果、説明の聞き漏れや誤解が生まれることもあります。
行政手続きの場面は誰にとっても緊張するものです。だからこそ、「聞こえにくいかもしれない」と事前に伝えられる工夫は、安心して手続きを進めるための大切な一歩になるのではないでしょうか。
耳マークが、少しでも円滑なコミュニケーションの助けになることを願っています。
※本記事は筆者の体験に基づく内容です。
症状や治療に関しては個人差がありますので、気になる場合は医療機関へご相談ください。



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