最近、会議や電話で「聞き返し」が増えたと感じることはありませんか?
この記事では、
・30代・40代でも聞こえにくさを感じる原因
・耳鼻咽喉科へ相談した方がよい症状
・東京都内で利用できる相談先や支援機関
について、実際の体験を交えながら紹介します。
私は幼少期から中耳炎を繰り返し、手術後の聴力低下を経験しました。現在も聞こえにくさと向き合いながら生活しており、仕事や人間関係で悩んだ経験があります。
聞こえづらさは、年齢に関係なく起こる場合があります。特に30代・40代は、仕事や家庭で忙しく、自分の不調を後回しにしやすい時期でもあります。
私自身も、
「疲れているだけかもしれない」
「まだ病院へ行くほどではないかも」
と思いながら過ごしていました。
しかし、聞こえにくさによって、会話への不安やコミュニケーションの負担を感じる場面が少しずつ増えていきました。
一方で、実際に相談機関を利用してみると、
・同じ悩みを持つ人と出会えた
・仕事や生活の工夫を知れた
・「一人ではない」と感じられた
など、気持ちが整理されるきっかけにもなりました。
東京都内で難聴・中途失聴の方を支援している団体は、実際に私自身も利用したことのある2つの相談先をご紹介します。
「最近ちょっと聞こえづらいかも」と感じ始めた段階でも利用しやすい場所なので、ぜひ参考にしてください。
この記事では、医療的な診断ではなく、筆者自身の体験や、公的機関・支援団体の情報をもとにまとめています。症状や聞こえに不安がある場合は、耳鼻咽喉科など医療機関へ相談してください。
30代・40代でも聞こえにくさは起こる
「難聴は高齢になってから起こるもの」と思われがちですが、実際には年齢に関係なく聞こえにくさが起こることがあります。
こんな症状はありませんか?
- 会議で小さい声が聞き取りづらい
- カフェや居酒屋など騒がしい場所で会話が聞き取れない
- 聞き返しが増えた
- 家族から「テレビの音が大きい」と言われる
- 会話についていけず疲れる
- 複数人の会話が聞き取りづらい
こうした変化が続く場合、単なる気のせいではない可能性もあります。
私自身はテレビが好きで、普段の音量が一つの基準になっていました。そのため、「以前より音量を上げているかも」と気づいたことが、聴力低下をはっきりと意識するきっかけの一つでした。
30代・40代の聞こえにくさと、考えられる要因
30代・40代で聞こえづらさを感じると、
- まだ若いから大丈夫
- 疲れているだけかもしれない
- 病院へ行くほどではないかも
と考えてしまうこともあります。
ただ、聞こえにくさの背景にはさまざまな要因があるとされています。「日本耳鼻咽喉科学会」によると次のようなものが挙げられています。
疲労・ストレス
強いストレスや睡眠不足が続くと、耳鳴りや聞こえづらさを感じる場合があるとされています。
現代の30代・40代は、仕事や家庭の負担が大きく、知らないうちに心身が疲れているケースも少なくありません。
イヤホン・ヘッドホンの使用習慣
通勤中や在宅勤務中に、長時間イヤホンを使用している方も多いでしょう。
大音量で長時間使用すると、耳へ負担がかかる可能性があるとされています。
耳鼻咽喉科学会でも啓発活動を行っています。
突発性難聴
ある日突然、片耳だけ聞こえにくくなることがあります。
耳鳴りやめまいを伴う場合もあり、早めの受診が推奨されています。
中耳炎
鼓膜の奥の中耳で炎症が起きるのが「中耳炎」です。急性中耳炎と滲出性中耳炎に分かれていますが、どちらも放置すると手術が必要となる場合があります。
生まれつき・進行性の聴力低下
もともとの聴力特性や、徐々に進行するタイプの聴力低下が背景にある場合もあります。
なお、原因や症状には個人差があります。自己判断せず、気になる場合は耳鼻咽喉科など医療機関へ相談することが大切です。
このように様々ありますが、私の場合は、幼少期から繰り返していた滲出性中耳炎や、その後の手術の影響もあり、徐々に聴力が低下していきました。
聞こえにくさを放置しないほうがいい理由
聞こえにくさは、痛みがある症状とは違い、「なんとか我慢できてしまう」ことがあります。
しかし、放置することで生活全体に影響が広がる場合があると言われています。
個人的に感じたことも加えながら、挙げてみたいと思います。
仕事への影響
- 会議内容を聞き逃す
- 電話対応で聞き返しが増える
- 指示の聞き間違い
- 周囲とのコミュニケーションが負担になる
私自身も、電話がうまく聞き取れず、同僚へ代わってもらった経験があります。
これも電話ですが、住所を聞かなければいけない場面で何度も聞き返してしまい、「申し訳ない」と感じることもありました。
特に電話対応が多い仕事では、精神的な負担につながりやすいと個人的には感じます。
人間関係への影響
- 何度も聞き返して気まずくなる
- 愛想がないと思われる
- 飲み会や会食を避けるようになる
- 会話についていけず孤立感を感じる
私自身も、コロナ禍でソーシャルディスタンスを経験したこともあり、「静かな環境のほうが楽」と感じる場面も増えました。
また、会話に集中し続けること自体が疲労につながると感じる場面もあります。
メンタル面への影響
- 常に緊張する
- 人と話すと疲れる
- 自信を失う
- 人前で話すことが怖くなる
人によっては「聞き取れなかったけれど、そのまま流してしまう」ことが増えていくと、コミュニケーション自体が不安になる場合もあるでしょう。
聞こえにくさは、耳だけの問題ではなく、仕事・人間関係・メンタル面にも影響するテーマだと感じています。
こんな症状があるときは耳鼻咽喉科へ
聞こえにくさがある場合、まず耳鼻咽喉科で原因を確認することが重要でしょう。
特に以下のような症状がある場合は、早めの相談が推奨されています。
- 急に聞こえにくくなった
- 片耳だけ聞こえにくい
- 強い耳鳴りがある
- めまいを伴う
- 音が割れて聞こえる
- 症状が続いている
聞こえにくさの原因はさまざまで、医療機関で確認することで適切な対策につながる場合があります。
病院以外に相談できる場所はある?
耳鼻咽喉科を受診し病名や状態が分かっても、
- 実際の生活をどうすればいいのか
- 仕事をどう続けるか
- 周囲へどう伝えるか
など、生活面の悩みが残ることもあります。
私自身、結婚直後に手術が必要になったのですが、
- 電話対応をどうする?
- インターフォンは?
- 緊急時は?
- 周囲へどこまで伝える?
など、不安で頭がいっぱいでした。その後、キッチンタイマーなどの生活音が聞こえにくくなり、新たな戸惑いや不安を感じるようになりました。
そんな時に出会ったのが、難聴者・中途失聴者向けの支援機関でした。
東京都内で相談できる支援先2選
1. 東京都中途失聴・難聴者協会
東京都新宿区に本部を置く、難聴者・中途失聴者の支援団体です。
長年活動している団体で、初めてでも参加しやすい雰囲気がありました。
主な活動内容:
- 手話講習会
- 読話講習会
- 講演会
- 交流会
- サークル活動
- 仲間づくりイベント
会員登録(有料)をすると、イベントへ割安で参加できる場合があります。
私が特に心強いと感じたのは、「同じ悩みを自然に共有できること」でした。
聞こえにくさは周囲から見えにくい悩みだからこそ、「分かってもらえる場所」があることは大きな安心につながりました。
2. 聴力障害者情報文化センター
東京都目黒区にある、聴覚障害者向けの情報提供施設です。
専門資格を持つスタッフへ、聞こえや生活について相談できます。
主なサービス例:
- 聞こえに関する相談支援
- 情報保障に関する案内
- 字幕付き映画イベント
- 交流企画
- DVD貸し出し
- 資料閲覧
初回登録後は、無料で参加できる企画も多くあります。
「まず話を聞いてほしい」「情報収集したい」という方にも利用しやすい場所です。
私の体験談|実際に相談して感じたこと
最初は不安だった
私が最初にセンターへ連絡した時は、正直とても不安でした。
- 同じような聴力の人と会ってみたい
- どんな制度が使えるのか知りたい
- 仕事や生活をどうすればいいか分からない
そんな状態でした。
それでも、「まずは話を聞いてみたい」という気持ちで、思い切って問い合わせをしました。
連絡は、問い合わせフォームよりメール・FAX・電話いずれかの方法を選べます。
メールを選び問い合わせフォームには、自分の状況や不安な気持ちを率直に書きました。
すると後日、「聞こえの相談」を案内していただき、実際に話を聞いてもらえることになりました。
相談して気持ちが軽くなった
センターは閑静な住宅地に建っています。
当日はスタッフの方が穏やかに迎えてくださり、担当者の方と言語聴覚士(ST)の方との面談がありました。
聴力検査も含め、丁寧に話を聞いていただけました。
その時にかけてもらった、
「今まで大変だったね。頑張ってきたね」
という言葉は、今でも印象に残っています。
病名は分かっていても、「もやもやした気持ち」「生活の困りごと」を理解してもらえた経験は初めてでした。
幼少期から耳鼻科へ通い、手術を経験した悔しさまで思い出し、「ここなら安心して話せる」と感じました。
イベント参加で前向きになれた
その後、ヨガイベントや「仕事の悩みについて語ろう」といった企画にも参加しました。
参加者の方々が前向きに生活されている姿が印象的で、「自分もこれからやっていけるかもしれない」と思えました。
どちらも、手話ができなくても文字による案内があり、参加しやすい工夫もされていました。
「手話ができないから難しいかも」と感じている方でも、一度問い合わせてみる価値はあると思います。
こうした場へ参加する中で、同じ思いをしている方と交流するこで、聞こえにくさがある状態での生活・仕事への不安も、少しずつ整理できるようになりました。
最近は交流の方法も、オンラインの字幕機能なども増えており、「一人で抱え込まないことも大切だ」と感じています。


東京以外に住んでいる人はどうすればいい?
東京都以外でも、
- 聴覚障害者情報提供施設
- 福祉相談窓口
- 障害者就労支援窓口
- 難聴者協会・中途失聴者団体
などが設置されている場合があります。
「地域名+難聴 相談」
「地域名+聴覚障害者情報提供施設」
などで検索してみるのもおすすめです。
「聴覚障害者情報提供施設」は、平成2年に身体障害者福祉法の第34条に定められました。各都道府県、政令都市に一つ設置することとされています。ぜひ、お近くの施設を検索してみて下さい。
よくある質問(FAQ)
- 「まだ30代なのに、聞こえにくくなることってあるんですか?」
年齢に関係なく、聞こえにくさを感じることはあります。
疲労やストレス、耳の病気など、さまざまな背景が関係している場合もあるとされています。
気になる症状が続く場合は、耳鼻咽喉科へ相談することが大切です。
- 「補聴器って、すぐ必要になるものですか?」
必要性は、聴力や生活状況によって異なります。
まずは耳鼻咽喉科や相談機関で状況を整理し、自分に合った方法を検討することが大切です。
- 「仕事で聞こえづらいことは、職場へ伝えた方がいいのでしょうか?」
仕事内容や聞こえにくさの程度によって、働き方や周囲への伝え方は人それぞれです。
実際には、会議の工夫をしたり、必要な場面だけ周囲へ伝えたりしながら働いている方もいます。
職場の環境や人間関係によっても対応しやすさは変わるため、「自分に合う方法」を少しずつ探していくことが大切だと感じています。
まとめ|聞こえにくさは一人で抱え込まないで!
30代・40代で聞こえにくさを感じることは、決して珍しいことではありません。
そして、早めに相談することで、
- 不安が軽くなる
- 仕事での対策ができる
- 同じ悩みの人とつながれる
- 利用できる支援を知れる
といった変化につながる場合があります。
今回紹介したような支援機関は、「まだ病院へ行くほどではないかも」と迷う段階でも相談しやすい場所です。
一人で抱え込まず、まずは小さく相談してみてください。
まずは相談先を知ることが、不安整理のきっかけになる場合もあります。
参考情報
※制度・サービス内容は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
※本記事は、筆者自身の体験や公開情報をもとにまとめています。聞こえにくさの原因や症状には個人差があるため、気になる場合は耳鼻咽喉科など専門機関へご相談ください。


コメント
・こんにちは、アンパンマンです。私も中途難聴者です、後期高齢者健診で指摘され昨年から補聴器を装用しています。効果は不慣れなせいか、いま一つです。
・医師からは、悪くなることはあっても良くなることは無いとのことで、善後策として手話を学ぼうと手話講習会に通っていますが、なかなか上達しません。
・Yukiさんは、いろいろな経験を述べられており参考になりましたありがとうございます。
・「人間万事塞翁が馬」、私も前向きに外の社会に出向き情報をとり共有し、今後の生活を充実したものひしたいます。よろしくお願いします。
アンパンマンさん
ありがとうございます。私も多くの方に出会い、前を向くことが出来ております。手話も覚えるのは大変ですよね。お互いに頑張りましょう。これからもこのブログをよろしくお願い致します。
ブログ投稿ありがとうございます。
サポートや支援をしてくれる団体や組織について大変勉強になりました。
また、Yukiさんの体験談を聞け、本当に強い人なんだなと思いました。
また、いろいろと体験談を聞かせてください。