今年に入って最初のテーマは、旅行です。
年明け早々、海外へ行ってきました。
今回はただの旅行記ではなく、「聞こえにくさ」と海外旅行について、実際に体験して感じたことをまとめてみたいと思います。
補聴器を使っている方や、聞こえにくさを感じながら旅行をしている方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
※本記事は、筆者自身の海外旅行での体験をもとに書いています。聞こえ方や必要な配慮には個人差があります。航空会社や宿泊施設の対応・ルールなどは変更される場合があるため、旅行前に最新の情報をご確認ください。
飛行機
補聴器ってどうなるの?
まず、空港でのチェックインでは、係員の方と話す場面がありました。
海外旅行ということで、言葉の聞き取りに少し不安はありましたが、今回ありがたかったのは、マスクをしている方がほとんどいなかったことです。
私は普段、相手の口元が見えると聞き取りやすくなります。今回はマスクをしている方がほとんどいなかったため、口元を見ながら話せたことは助かりました。
口元が見えて表情が分かるだけでも、私にとっては安心感が違いました。
その後の保安検査では、補聴器をつけたままセキュリティーゲート(金属探知機)を通りましたが、特に問題なく通ることができました。
補聴器の電池についても気になったので、今回あらためてチェックインカウンターで確認しました。次のような回答でした。
- 補聴器は装着したまま保安検査を受けてOK
- 電池も含めて機内持ち込みOK
とのことでした。
ここで意外と見落としがちなのが、補聴器には「電池式」と「充電式」があるという点です。
電池式と充電式では、使用している電池の種類や容量などによって、航空会社の取り扱いが異なる場合があります。
私が使っているのは電池式ですが、チェックイン時に「電池式ですか?充電式ですか?」と聞かれたときは、正直ちょっとドキッとしました。
リチウムイオン電池を使った機器については、航空会社によって取り扱いが決められています。機内持ち込みや収納場所などの扱いが変更されることもあるため、旅行のたびに利用する航空会社の公式サイトを確認しておくと安心です。
今回は、
- 往路:JAL
- 復路:デルタ航空
を利用しました。
JALでは、以前利用したときと比べてバッテリー関連のルールに変更がありました。
この経験からも、以前は大丈夫だったから今回も同じとは限らないと感じました。
航空会社のルールは今後も変更される可能性があります。補聴器だけでなく、予備の電池や充電器などを持っていく場合も、出発前に航空会社の最新情報を確認しておくことが大切だと思います。
飛行機に乗るとき、聞こえないことは伝えた方がいい?
「聞こえにくいことって、航空会社に伝えた方がいいの?」
これはずっと気になっていたので、今回初めて直接聞いてみました。
今回、両航空会社に直接確認したところ、
「特別に配慮してほしいことがあれば伝えてください。なければ、特に申告しなくても大丈夫です」
とのことでした。
また、不安なことがあれば、機内でキャビンアテンダントに声をかけてくださいとも言われました。
何かあったときのために、必ず伝えた方がいいのかな?と思っていたので、「必要な配慮があれば伝えればいい」と聞いて少し意外でした。
デルタ航空では、事前に聞こえに関するサポートを依頼することもできます。必要な場合は、利用前に🔗公式サイトで最新の案内を確認しておくと安心です。
今回の旅行では、特にお願いしたいことはなかったので、行きも帰りも事前には伝えずに過ごしました。
ただ、搭乗するときも、少し気になることがありました。
搭乗グループが決まっていて、その順番に呼び出されるのですが、アナウンスの中には、私には聞き取りにくい部分があります。
そのため、搭乗ゲートの上にある案内を確認しながら、自分の搭乗グループの順番を待っていました。
今回は家族と一緒だったので、最終的には家族に任せていましたが、ひとりで旅行するとしたら、こうした案内を自分で確認する必要があるなと感じました。
そして、帰国してから少し思ったのが、
飲み物や食事のとき、メニュー表をお願いすればよかったな
ということ。
私の旅の楽しみの一つに、機内での飲み物があります。各航空会社オリジナルの飲み物があったりするので、機内でじっくり選ぶのも好きです。
今回、JALでは機内雑誌の中に飲み物などの案内がありましたが、デルタ航空では私には見つけられませんでした。座席前のモニターで確認できる場合もありますが、今回のように自分では見つけられないこともあります。
機内では補聴器を外している時間も多く、聞き取りが難しい場面があります。耳を休ませたいという目的もありますが、エンジンの音などが大きく、補聴器をつけているとなかなかリラックスしにくいのです。
今回の経験から、必要なときは遠慮せずに、文字で確認できるものがあるか聞いてみるのもよかったなと思いました。
長時間フライトの過ごし方と「聞こえ」の変化
私は長時間フライトでは、映画を見るのが楽しみのひとつです。
私が補聴器を使い始めたきっかけについては、以前の記事でも紹介しています。
「【体験談】大学生で補聴器を使い始めた私の話|購入を決めるまでと使って感じたこと」
しかし今回、以前の旅行のときよりも聞き取りづらくなっていることを実感しました。
音量を最大にしても完全には理解できず、少し寂しい気持ちに。
字幕を活用しようとしましたが、
- 邦画に字幕がない
- 日本語字幕がない便もある
など、便によって違いがありました。
また、配布されるイヤホンも、
- ヘッドセット型
- 通常イヤホン型
と便によって異なります。
私はヘッドセットのタイプだと、直接音が届いている感じがしにくく、音声として聞き取ることがさらに苦手です。
私にとってはイヤホンの方がまだ使いやすいので、持参すればよかったと少し反省しました。
今回の経験から、次回は、
- タブレットに映画をダウンロードしておく
- 電子書籍を準備する
- 字幕付きのコンテンツを事前に用意する
など、機内で楽しめるものをいくつか準備しておきたいと思いました。
聞こえ方に合わせて楽しみ方を変えることも、旅を快適にする工夫のひとつだと感じました。
これからも、自分に合う方法を少しずつ見つけていきたいと思います。
言語が違うと、文字でのやりとりが増える?
今回の旅行では、レストランで現地の方が翻訳アプリを使ってくださったことがありました。
予約をせず、順番待ちをしていたのですが、少し時間がかかるため、順番が近づくと知らせてくれる呼び出しベルを渡されました。
その端末を持って、「隣の建物まで行っていいですか?」と聞きました。
すると、店員さんが迷わずタブレットを操作し、回答を画面に表示して見せてくれました。
画面に表示された文字を見ながらやりとりできたので、聞こえにくさがある私にとって、とても助かりました。
言葉が通じにくい海外でも、文字で確認できると安心してやりとりできます。翻訳アプリを使うことで、聞こえにくくてもコミュニケーションを取りやすい場面があり、以前よりも海外旅行のハードルが下がっているように感じました。
技術の進歩によって、聞こえにくさがあっても使える手段が増えていることを、今回の旅行で実感しました。
ちょっとヒヤッとしたハプニング
旅にはハプニングがつきもの。
あとから思えば思い出になりますが、今回は少しヒヤッとしました。
なんと、火災報知器の誤作動で一時避難することになりました。
しかも深夜3時。
私はぐっすり眠っていて、館内放送にも気づかず、家族に叩き起こされて飛び起きました。
耳元で叫ばれたので、一回で気がつくことができました。そして補聴器をつけ、渡された鞄とコートを持ち、考える間もなく廊下に出ました。
補聴器の電池を鞄に入れておいたままだったことに少し安堵しながら、階段で降りて外に出ました。
結局問題ありませんでしたが、時間も時間だったこともあり、その後の眠りは浅かったです。
さらに翌日のお昼にも、また誤作動。
このときも私はお昼寝中でした。
海外でこんな経験をするとは思っていなかったので、驚きました。
そしてこの出来事で、聞こえにくい私にとって、緊急時の情報をどう受け取るかは大切なことだなと改めて感じました。
もし一人旅だったらどうなっていただろう——。
そう考えると、少しゾッとします。
2回目の警報は、浅い眠りだったからでしょうか、補聴器をつけていなくても聞こえました。一方で、熟睡していると気づけないこともあるというのは、今回の経験で実感しました。
今回の旅行では家族が一緒だったので、起こしてもらうことができました。家族には本当に感謝です。
次回、ホテルに泊まるときは、
- チェックイン時に聞こえにくいことを伝える
- 緊急時の連絡方法を確認する
- 避難経路を確認しておく
など、できることを事前に考えておきたいと思います。
それでも、やっぱり旅は楽しい
聞こえにくいと、旅行は不安じゃないの?」
そう思われることもあります。
もちろん、不安がゼロとは言えません。
今回の旅行でも、飛行機や機内での聞き取り、ホテルでの火災報知器など、聞こえにくさを改めて意識する場面がありました。
それでも、新しい景色を見たり、普段とは違う場所で過ごしたりする楽しさの方が大きいと感じています。

今回の旅行では、聞き取りにくさを感じる場面がある一方で、口元を見ながら話せたり、文字でやりとりできたりすることで、助かった場面もありました。
少し工夫が必要な場面はありますが、これからも無理をしすぎず、できる工夫をしながら、楽しむ気持ちは忘れずに旅を続けていきたいと思います。
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