「手話を勉強してみたい」
そう思ったとき、最初に迷うのが「どこで学べばいいの?」ということではないでしょうか。
私も手話に興味を持ったとき、東京都内で手話を学べる場所を調べました。
大人になってから聞こえにくくなった私にとって、手話はそれまで身近なものではありませんでした。
調べてみると、東京都内には、中途失聴・難聴者を対象とした手話講習会のほか、自治体が開催する講習会、地域の手話サークルなど、いくつかの学び方があります。
ただ、すべての講習会が同じ目的で行われているわけではありません。
通訳者を目指す人向けなのか、聞こえにくい人を対象としているのかなど、それぞれ違います。
この記事では、私自身が東京都内で手話を学べる場所を調べた経験をもとに、どんな選択肢があるのかをまとめました。
「大人になってから手話を始めてみたい」
「聞こえにくくなったけれど、手話も知ってみたい」
「手話を学びながら、同じような人と交流できる場所を探している」
そんな方の参考になれば嬉しいです。
※この記事は、筆者が手話を学ぶために調べた情報と自身の経験をもとに執筆しています。講習会やサークルの対象者、開催状況、日時、会場、費用などは変更される場合があります。参加を検討する際は、各自治体・団体の最新の公式情報をご確認ください。
東京都内で手話を学ぶ方法
東京都内で手話を学ぶ方法を調べてみると、いくつかの選択肢があることが分かりました。
大きく分けると、
- 中途失聴・難聴者向けの手話講習会
- 区市町村などが開催する手話講習会
- 地域の手話サークル
- 手話を使った交流を中心とした活動
- 本や動画などを使った独学
などがあります。
どれが一番良いというわけではありません。
「手話を基礎から学びたい」のか、「手話を使う人と交流したい」のか、「仕事帰りに通いたい」のかによって、向いている場所は変わってきます。
私自身は、単に手話の単語を覚えるだけではなく、同じように聞こえにくくなった人と出会える場所にも興味がありました。
そのため、最初に調べたのが中途失聴・難聴者向けの手話講習会でした。
中途失聴・難聴者向けの手話講習会
東京都福祉局の2026年度の案内では、都内在住・在勤の中途失聴者・難聴者を対象とした手話講習会が案内されています。
手話の経験に応じて、
- 入門クラス
- 初級クラス
- 中級クラス
- 上級クラス
に分かれています。
入門クラスは、手話の経験がなく、手話を習得する意欲のある人が対象です。
「手話をやったことがないけれど大丈夫かな」
と思っていた私にとって、初心者向けのクラスが用意されていることは安心材料でした。
三田会場と多摩会場がある
2026年度の案内では、三田会場と多摩会場で開催されています。
三田会場は東京都障害者福祉会館で、午後6時30分から午後8時30分まで。
多摩会場は午後1時30分から午後3時30分までとなっています。
どちらも毎週金曜日、全22回という日程です。
仕事をしている人の場合、三田会場の夜間クラスは選択肢の一つになりそうです。
一方で、日中に時間を取れる人なら多摩会場を検討することもできます。
なお、申し込みの際は最新の募集要項を確認することが大切です。
クラスによって必要な手話経験が違う
入門クラスは手話経験がない人向けですが、初級以上になると必要な経験が変わります。
東京都の2026年度の案内では、初級は指文字や基礎的な手話ができる人、中級は簡単な手話ができる人、上級はおおむね1年以上の手話経験があり、手話による日常会話が可能な人が対象です。
そのため、
「手話を初めて学ぶ」
という場合は、まず入門クラスが対象になるかを確認するとよいでしょう。
また、初めて受講する人は、適切なクラスに配置するための面接が行われています。
自分では「初級くらいかな」と思っていても、実際の受講クラスは募集要項や面接などで決まる場合があるため、詳しい条件を確認しておくことをおすすめします。

手話講習会は目的によって選び方が変わる
手話講習会を探していると、「手話通訳者養成講習会」という言葉を目にすることがあります。
ここは、初心者が手話を学ぶ場所を探すときに少し分かりにくいところだと思います。
東京都では、手話通訳者等を養成するための講習会も別に行われています。
つまり、「東京都の手話講習会」と一括りにするのではなく、
自分が何を目的に手話を学びたいのか
を考えて、対象者や講習内容を確認することが大切です。
「まず手話を覚えてみたい」という人と、「将来、手話通訳に関わりたい」という人では、選ぶ講習会も変わってきます。
手話通訳者等を養成するための講習会は、対象者や受講条件、目的が異なります。そのため、「手話を学びたい」という目的で探している場合は、募集要項を確認し、自分が対象となる講習会なのかを確認することが大切です。
東京都の2026年度の手話通訳者等養成講習会は、実際に「地域手話通訳者クラス」「手話通訳士実践クラス」など、通訳者等を養成する目的の講習会として案内されています。

区や市などが開催する手話講習会もある
区市町村などが手話に関する講習会を開催している場合もあります。
地域によって内容は異なるため、自分が住んでいる自治体のホームページなどで、
「〇〇区 手話講習会」
「〇〇市 手話講習会」
などと調べてみるのも一つの方法です。
ただし、同じ「手話講習会」という名前でも、対象者や目的はそれぞれ異なります。
東京都主催と同じく、手話通訳者を目指す人向けの講習会もあれば、地域で手話を学んだり、聴覚障害のある人との交流を目的とした活動もあります。
気になる講習会が見つかったら、「誰を対象としているのか」「どのような目的で開催されているのか」を募集案内などで確認しておくと安心です。
また、年度によって募集時期や開催場所、定員などが変わることもあります。参加を検討する際は、自治体の最新の公式情報を確認しましょう。
お住まいの区市町村の公式サイトで「手話講習会」などの情報を確認してみてください。
地域の手話サークルで学ぶ方法もある
手話を学ぶ方法として、手話サークルもあります。
講習会の場合は、決められたカリキュラムに沿って学ぶことが多い一方、サークルでは参加者同士の交流をしながら手話に触れられる場合があります。
「手話を使っている人と実際に話してみたい」
「勉強した手話を使う機会がほしい」
という人にとって、こうした場所も選択肢になります。
ただし、サークルによって活動内容や参加者の経験はさまざまです。
初心者の場合は、
「手話を始めたばかりでも参加できますか?」
「見学できますか?」
など、事前に問い合わせてみるとよいでしょう。
サークルによっては、初心者向けの活動を行っているところもあれば、ある程度手話を使える人を中心に交流しているところもあります。
そのため、名前だけで判断せず、活動内容を確認することが大切です。
当事者が運営する手話サークルもある
聴覚障害のある当事者が運営する手話サークルもあります。
その一つが「手話サークル虹」です。
公式サイトによると、手話サークル虹は、ろう者・難聴者の当事者5人が運営している手話サークルです。
このような活動では、手話を教材だけで学ぶのではなく、実際に手話を使う人と関わる機会があります。
公式サイトでは活動内容やイベント情報が案内されています。参加を検討する場合は、最新の活動状況や参加方法を確認してみてください。

手話を学ぶ場所を選ぶときに確認したいこと
手話を学べる場所がいくつかあるため、逆に「どこを選べばいいの?」と迷うかもしれません。
私が調べていて、特に確認しておきたいと思ったのが次の項目です。
1.初心者でも参加できるか
まず確認したいのが、自分の手話経験に合ったクラスかどうかです。
講習会によっては、初心者向けのクラスと経験者向けのクラスが分かれている場合があります。
そのため、「手話を始めたい」と思ったら、まずは自分の手話経験で参加できるクラスなのかを確認してみましょう。
「初心者歓迎」という言葉だけを見るのではなく、募集要項に書かれている受講条件まで確認しておくと安心です。
2.誰を対象にしているか
次に確認したいのが、どのような人を対象とした講習会なのかです。
聞こえる人を対象とした講習会もあれば、中途失聴・難聴者を対象とした講習会もあります。
大人になってから聞こえにくくなった人であれば、「中途失聴者・難聴者向け」という条件は、学ぶ場所を選ぶときの一つのポイントになります。
私自身も手話を学ぶ場所を探したとき、単に手話を勉強できるかだけではなく、「どんな人が参加しているのか」を気にしていました。
3.何を目的とした講習会なのか
「手話を学ぶ」という目的でも、
「日常会話を学びたい」
「手話を使う人と交流したい」
「手話通訳者を目指したい」
では、選ぶ場所が変わります。
自分が何をしたいのかを最初に考えておくと、講習会を比較しやすくなります。
4.開催曜日と時間
継続して通うなら、開催日時も重要です。
仕事をしている人なら夜間の講習会、日中に時間が取れる人なら昼間の講習会など、自分の生活に無理なく組み込めるかを考えてみましょう。
手話は一度参加して終わりという講習だけではありません。
何回も通う講習会の場合は、最初に「毎週通えるかな?」と考えておくことも大切です。
5.費用や教材費
受講料だけでなく、教材費が必要かどうかも確認しましょう。
東京都の中途失聴者・難聴者手話講習会では、2026年度の案内で受講料は無料ですが、別途テキスト代が必要です。費用は年度によって変更される可能性があるため、申し込みの際は最新の募集要項を確認しましょう。
講習会によって条件は異なるので、「無料」と書かれていても教材費などが別に必要なのか確認しておくと安心です。
6.見学や問い合わせができるか
初めて参加する場合、
「どんな雰囲気なんだろう」
「一人でも大丈夫かな」
と不安になることもあります。
見学が可能なら、実際の雰囲気を見てから決める方法もあります。
見学ができない場合でも、問い合わせ先が用意されていれば、初心者でも参加できるかなどを聞いてみるとよいでしょう。
私も実際に手話講習会に参加してみました
ここまで、東京都内で手話を学ぶ方法や、講習会・サークルを選ぶときに確認したいことを紹介してきました。
私自身も手話を学べる場所を調べていく中で、「実際に手話講習会に参加してみよう」と思うようになりました。
申し込む前は、どんな人が参加しているのか、授業はどのように進むのか、初心者でもついていけるのかなど、分からないこともありました。
実際に参加してみると、事前に調べただけでは分からなかったこともたくさんありました。
講習会の雰囲気や実際に学んだこと、通っていて大変だったこと。そして、同じように大人になってから聞こえにくくなった人と出会い、交流する中で感じたこともあります。
実際に手話講習会に通った体験については、別の記事で詳しく紹介しています。
まとめ|自分に合う手話の学び方を探してみよう
大人になってから手話を始めたいと思ったとき、東京都内には、中途失聴・難聴者向けの手話講習会や、区市町村などが開催する講習会、地域の手話サークルなど、いくつかの選択肢があります。
それぞれ対象者や目的、開催日時などが異なるため、まずは自分が何のために手話を学びたいのかを考えてみると、探しやすくなると思います。
私自身は、大人になってから聞こえにくくなったこともあり、手話を学ぶだけでなく、同じような経験をしている人と交流できる場所かどうかも意識して探しました。
「少し手話に興味がある」という段階でも、まずは近くでどんな講習会やサークルがあるのかを調べてみる。
気になる場所が見つかったら、対象者や手話経験、開催日時、費用などを確認する。
それだけでも、手話を始める最初の一歩になるのではないでしょうか。
私自身もまだ手話を学んでいる途中です。
これからも手話を学びながら、聞こえにくさのある人との交流や、実際に参加して分かったことをブログで紹介していきたいと思います。



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