今回は少し毛色を変えて、先日あった出来事をお話しします!
夏の日差しが年々厳しくなるなか、サングラスを新調しようとメガネ屋さんに立ち寄りました。そこで思いがけず、心に残る出会いがありました。
対応してくださった店員さんが、実は補聴器をされていたのです。
フィッティングの際、私が補聴器をつけていることに気づいてくださり、
「私も補聴器をしているんですよ。ほら、片方はインカムなので外していますが、補聴器に干渉しないように弦の部分を調整しましょうね」
と声をかけてくださいました。
その言葉に思わず、
「そうなんです。メガネに補聴器、それにマスクまで重なると、耳元がいつも渋滞して大変なんです!」
と返すと、すぐに「そうですよね!」と共感してくださり、会話が弾みました。
耳元の“渋滞”という小さな悩みを分かち合えたことが、とても嬉しかったのです。
帰宅後も心が温かくなる一方で、もう一つ気になったことがありました。
それは、店員さんが使っていた「インカム」についてです。
「インカム」は知っていますが、正式には「インターコミュニケーションシステム(内部通話装置)」の略だそうです。ハンズフリーでイヤホンを通してやりとりができる仕組みです。
その言葉をきっかけに、大学時代を思い出しました。
演劇が好きで部活動に励んでいた私は、一度は劇場でアルバイトをしてみたいと考えたことがありました。ただ劇場や映画館ではインカムが必須。実際に友人が映画館でアルバイトをしているのを羨ましく思ったこともありました。
当時は今より聴力が良かったのですが、それでもイヤホンを通して集中して聞き続けることにだんだん疲れてしまい、結局インカムを使う仕事は選ばなかったのです。
難聴といっても聞こえ方の程度や状態は人それぞれです。インカムを使用できるかどうかも大きく異なります。とはいえ、改めて考えると、携帯ショップをはじめとする窓口業務、イベントの運営など、インカムを使う仕事は意外に多いものです。普段は必要なくても、「急遽インカムを使うことになった」という状況もあるかもしれません。
そうしたときのために、自分の聞こえの状態を把握しておき、必要なときにきちんと伝えられる準備をしておくことは大切だと感じました。
皆さんは、こうした場面についてどのように思われますか。
ご意見をいただけたら嬉しいです。


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