11月15日〜11月26日にかけて日本でデフリンピックが開催されました。
今回は、そのデフリンピックについて、そして私が実際に参加して感じたことを書いてみたいと思います。
実は恥ずかしながら、私は今大会で初めて「デフリンピック」というものがあることを知りました。言われてみれば、パラリンピックには聴覚障害の部門がありませんよね。パラリンピックとは別に、聴覚障害のあるアスリートを対象とした国際大会としてデフリンピックが開催されていることを、今回初めて知りました。
デフリンピックは、国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)が主催する
「聞こえない・聞こえにくい人のための国際スポーツ大会」 です。
なんと今回は記念すべき 100周年 の大会という節目の年でした。

デフリンピックには、一定の聴力基準による参加資格があります。ICSD(国際ろう者スポーツ委員会)の規定では、良い方の耳の聴力が3周波数平均で55dB以上の聴力損失があることなどが条件とされています。

自分の聴力について考えてみると、70dB以上になってきている私は、「あれ、私もデフリンピックの対象になる聴力なんだ……!」と驚きました。
とはいえ、運動神経はほぼ皆無なので、選手としてではなく、応援する側として参加することを即決しました(笑)。
はじめてのスポーツボランティア
ありがたいことに、私は今回の大会でボランティアとして活動させていただく機会を得ました。さらに、競技の観戦にも2回ほど足を運ぶことができ、選手の迫力や会場の熱気を肌で感じることができました。実際に観戦した様子については、別の記事で詳しく紹介しています。
スポーツボランティアは初めてで、最初はとても緊張していました。
でも、ボランティアとして参加されていた方々みんなが本当に温かく、
「みんなで気持ちのよい大会にしよう」
という思いが自然と伝わってきました。

初対面の方でも「ボランティアは初めてですか?」とフレンドリーに話しかけてくださり、すぐに不安がほぐれました。スポーツボランティア経験が豊富な方も多く、困ったときにはさりげなくサポートしてくださったのがとても心強かったです。
スタッフの方に確認したいことがあると、代わりに聞きに行ってくださったり、休憩のタイミングには直接声をかけに来てくださったりしました。こうしたちょっとした気遣いがとても嬉しく、安心して活動することができました。
手話文化を“肌で感じた”数日間
選手の皆さんや観客の方々を通じて、私は手話文化を間近で感じることができました。
普段は「聞こえにくいのは自分」という場面が多いですが、デフリンピックでは、聞こえにくい・聞こえないことが特別なことではないように感じました。
会場では、手話でコミュニケーションをしたり、ジェスチャーを交えながら会話をしたりする姿が自然に見られました。試合を見ているだけでも、手話でのコミュニケーションや応援のやり取りが自然に行われていて、その光景はとても温かく、力強く感じました。
また、手話だけでなく、ジェスチャーもコミュニケーションの大きな役割を果たしていることを改めて実感しました。
海外旅行に行ったとき、言葉が通じなくても身振り手振りで意思を伝えることがありますよね。デフリンピックでのコミュニケーションにも、少し似た感覚がありました。
ただ、実際に会場でやり取りをしてみると、ジェスチャーが大きく、動きも分かりやすいように感じました。「このくらい表情や動きを大きくした方が、伝わりやすいんだな」と気づかされる場面もありました。
さらに、翻訳アプリも大活躍でした。
実際に翻訳アプリを使ってやり取りする場面もありました。文字を入力して見せるだけなので、聞こえ方に関係なく使えるのが便利でした。
聞こえる・聞こえないとは関係なく、誰でも便利に使えることが印象に残りました。言語や聞こえ方が違ってもコミュニケーションを取れる時代になったことを改めて実感しました。
たとえ少し時差があっても、
「伝わることって、こんなに楽しいんだ」
と感じる瞬間がたくさんありました。
最後に
今回のデフリンピックへの参加は、私にとって本当に貴重な経験でした。
聴覚障害のある人たちが活躍する姿を間近で見て、ボランティアとして支える立場を体験し、そして手話文化・ジェスチャー・翻訳アプリなど、多様なコミュニケーション方法に触れたことで、私は手段は知っていたものの、新しい世界を覗いたような気持ちになりました。
これからも、こうした体験を大切にしながら、デフリンピックや手話文化についてもっと知り、応援していきたいと思います。
今回は、初めてデフリンピックに参加した私自身の体験を中心に紹介しました。実際にボランティアをしてみた様子・競技を観戦したときの様子については、別の記事で詳しく紹介しています。
※本記事は筆者の体験に基づく内容です。
症状や治療に関しては個人差がありますので、気になる場合は医療機関へご相談ください。

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