聞こえにくくなって初めて知った「中途失聴」という言葉

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聞こえにくい状態は、人によって本当にさまざまです。
生まれつき聞こえにくい人もいれば、年齢を重ねるにつれて少しずつ聞こえが低下していく人もいます。また、突発性難聴などの病気によって、ある日突然聴力を失ってしまう人もいます。

私自身も、聞こえにくさを感じるようになってから、初めて知った言葉があります。
それが 「中途失聴(ちゅうとしっちょう)」 という言葉でした。

この言葉を知ったことで、自分の状況を客観的に理解できるようになり、同じような経験をしている人たちの存在にも気づくことができました。

この記事では、「中途失聴」という言葉との出会いと、その言葉を知ることで感じたことについて書いていきたいと思います。


中途失聴とは

「中途失聴」とは、もともと聞こえていた人が、成長の過程や大人になってから 病気・事故・加齢などの理由によって聴力を失ったり、聞こえにくくなったりする状態 を指します。

生まれつき聞こえない「先天性難聴」とは違い、人生の途中で聞こえにくくなるという特徴があります。

そのため、

  • 以前は普通に会話ができていた
  • 電話やテレビの音も問題なく聞こえていた
  • 周囲の環境音も自然に認識できていた

という生活から、少しずつ、あるいは突然「聞こえにくい生活」に変化していくことになります。

この変化は、想像以上に大きな戸惑いや不安を伴うものです。


私の聴力が下がったときに感じた不安

私の場合、両耳の聴力が 65デシベル程度 まで下がった頃から、日常生活に不安を感じるようになりました。

それまで当たり前のように聞こえていた音が、次第に聞こえなくなってきたのです。

例えば、

  • 電車の車内アナウンス
  • 後ろから近づいてくる自転車の音
  • 人が呼びかけている声

こうした音に気づきにくくなり、「生活の中で危険な場面もあるのではないか」と感じるようになりました。

それと同時に、こんな疑問も生まれました。

「同じくらいの聴力の人は、どのように生活しているのだろう?」


気になり始めた仕事と生活のこと

聞こえにくさを感じ始めてから、特に気になったのが 仕事や日常生活のことでした。

仕事について

例えば、仕事に関してはこんな疑問が浮かびました。

  • この聴力で、みんなはどんな仕事をしているのだろう?
  • 電話対応がある仕事はできるのだろうか?
  • 職場で理解してもらえるのだろうか?

働くことは生活に直結するため、不安はとても大きかったのを覚えています。

生活について

生活の中でも、不安はたくさんありました。

例えば、

  • インターフォンの音が聞こえない場合どうするのか
  • 宅配便が来ても気づけなかったらどうしよう
  • 火災報知器の音が聞こえなかったら危険ではないか

こうした疑問は、聞こえにくくなった人なら一度は感じることかもしれません。


ネット検索では見つからなかった情報

不安を解消するために、私はインターネットで情報を探しました。

「難聴」というキーワードで検索すると、多くの情報が出てきます。

しかし、実際に表示される内容の多くは

  • 医療的な説明
  • 症状や治療について
  • 補聴器の広告

といったものが中心でした。

もちろんそれらも大切な情報ですが、私が知りたかったのは

「同じような聴力の人が、実際にどのように生活しているのか」

というリアルな体験でした。

しかし、当時はなかなかそうした情報を見つけることができませんでした。


「中途失聴」という言葉との出会い

そんな中、探し続けてようやくたどり着いたのが 「中途失聴」という言葉でした。

さらに、この言葉をきっかけに、中途失聴者を支援している NPO団体の存在も知ることができました。

最初に「失聴」という言葉を見たときは、正直なところ少しショックを受けました。

「失う」という表現が、とても重く感じられたからです。

しかし、冷静に考えてみると、それは決して間違った言葉ではありませんでした。

むしろ、自分の状況を理解するための 大切なキーワードだったのです。


同じ経験をしている人の存在

「中途失聴」という言葉を知ったことで、これまで見つけることができなかった多くの情報に出会うことができました。

この言葉との出会いは、SNSの世界だけではなく 実際に外に出て行動するきっかけにもなりました。

その一つが 手話を学ぶことでした。

その中で、さまざまな生き方をしている人たちと出会うことが出来ました。

例えば、

  • 聞こえにくさを抱えながら働いている人
  • 家庭を支えながら生活している人
  • 地域活動やボランティアに参加している人

新しいコミュニケーション方法を知ることで、世界が少し広がったように感じています。


「聞こえにくさ」と向き合うということ

聞こえにくさと向き合うことは、思っている以上に 不安や孤独感を伴うものです。

周囲の人には理解されにくいこともあり、「自分だけが困っているのではないか」と感じてしまうこともあります。

しかし、「中途失聴」という言葉を知ることで

  • 同じ経験をしている人がいる
  • 情報や支援が存在している
  • 工夫しながら生活している人がいる

ということに気づくことができました。

それだけでも、大きな安心につながります。


もし聞こえにくさを感じたら

もしあなたや身近な人が、聞こえにくさを感じているなら、ぜひ 「難聴」だけではなく「中途失聴」という言葉でも検索してみてください。

きっと、

  • 同じ経験をしている人の体験談
  • 役立つ生活の工夫
  • 支援団体やコミュニティ

など、新しい情報やつながりに出会えるかもしれません。

私にとって「中途失聴」という言葉との出会いは、まさにそのような経験でした。

これからも、聞こえにくさと向き合いながら、自分なりの生活の工夫や経験を発信していきたいと思っています。

※本記事は筆者の体験に基づく内容です。
症状や治療に関しては個人差がありますので、気になる場合は医療機関へご相談ください。

コメント

  1. ピイ より:

    初めまして!
    ブログを拝見しました。
    中途失聴という言葉を知れて勉強になりました!

    ブログの更新楽しみにしています!

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